当サイトはアフィリエイト広告(第三者配信の広告サービス)を利用しています。
記事一覧 > 既卒の就活は何から始める?
青空の下を歩く人

既卒の就活は何から始める?最初の1ヶ月でやることを順番に

2026年9月24日

卒業したあと就職しないまま時間が過ぎて、そろそろ動かないと、と思いながら手がつけられない。何から始めればいいのか分からないし、調べるほど「新卒のときにやっておけばよかった」という気持ちばかりが大きくなる。そんな状態の方は、少なくないと思います。

この記事では、既卒の方が最初の1ヶ月で何をすればいいのかを、順番に書きます。空白期間をどう話すかの例文と、よくある質問もつけました。

先にひとつだけ書いておくと、やることは思っているより少ないです。多く見えるのは、やることと不安が混ざっているからだと思います。

この記事の内容
  1. 既卒とは?第二新卒と何が違うのか
  2. 既卒は不利ですか?
  3. 最初の1ヶ月でやること(全体の流れ)
  4. 1週目:自分の状況を書き出す
  5. 2週目:応募できる求人を探す
  6. 3週目:履歴書と職務経歴書を用意する
  7. 4週目:応募して、人に話す
  8. 「卒業後は何をしていましたか」への答え方(例文4つ)
  9. 一人で進めなくていい
  10. よくある質問

既卒とは?第二新卒と何が違うのか

既卒とは、一般に学校を卒業したあと、正社員として就職していない人を指す言葉です。卒業してから就職活動を続けている方、アルバイトをしている方、進学や資格の勉強をしていた方などが含まれます。法律で決まった定義があるわけではなく、企業が採用のときに使っている呼び方です。

似た言葉の第二新卒は、卒業後に就職して、短期間で辞めた(辞めようとしている)人を指して使われます。ちがいは、正社員としての就業経験があるかどうかです。

  • 既卒 … 卒業後、正社員として働いた経験がない、または短い
  • 第二新卒 … 卒業後に就職し、おおむね3年以内で次を探している

求人票では「既卒可」「既卒・第二新卒歓迎」「卒業後3年以内は新卒枠で応募可」など、書き方がばらばらです。どこまでを対象にしているかは会社ごとに違うので、条件の書かれ方をそのまま読むのがいちばん確実です。(第二新卒のほうはこちらの記事にまとめています)

ここで大事なのは、自分がどちらに当てはまるかを知っておくことです。当てはまる枠が分かると、探す求人の範囲が決まります。逆に、ここがあいまいなまま求人サイトを開くと、自分が応募していいのか分からない求人ばかりが並んで、疲れてしまいます。

私は新卒で入った会社を2ヶ月で辞めたので、既卒ではなく第二新卒でした。それでも当時は、自分がそこに入るのかどうかが分かりませんでした。

既卒は不利ですか?

いちばん気になるところだと思います。

正直に書くと、新卒と同じ土俵で比べられる場面はあります。新卒採用は学校の年度に合わせて動くので、そこに乗らなかったことで、応募できる会社が一部狭まるのは事実です。

一方で、既卒を受け入れている会社も確かにあります。理由もはっきりしています。

  • 新卒の採用で予定していた人数が集まらなかった … 年度の途中で人を探している会社があります
  • 若手を育てる前提で採っている … 経験よりも、これから覚えられるかどうかを見ています
  • 通年で採用している … 新卒の時期にこだわらず、一年を通して募集している会社もあります

そして、採用する側が気にしているのは空白期間の長さそのものより、その間に何を考えていたかだと言われています。「何もしていませんでした」と黙ってしまうのがいちばんもったいなくて、そこを言葉にできていれば、期間の長さは思っているほど問題になりません。

だからこの記事の1ヶ月は、「応募すること」と同じくらい「自分の言葉をつくること」に時間を使います。

最初の1ヶ月でやること(全体の流れ)

全体を先に見ておきます。1週ごとに区切っていますが、進み方には個人差があるので、ずれても大丈夫です。順番だけ守ってもらえれば十分です。

時期 やること できあがるもの
1週目 卒業後にやっていたことと、働きたい条件を書き出す 自分の材料メモ
2週目 既卒が応募できる求人の探し先を決める 応募先の候補リスト
3週目 履歴書と、書けるなら職務経歴書を用意する 出せる書類
4週目 実際に応募して、人に話を聞いてもらう 応募した実績と、直す点

1ヶ月で内定を取ることは目指していません。1ヶ月で「動いている状態」に入ることが目標です。止まっている時間がいちばんつらいので、まずそこを抜けます。

1週目:自分の状況を書き出す

最初にやるのは、求人探しではありません。紙かスマートフォンのメモに、次の3つを書き出します。

  1. 卒業してから今日までにやっていたこと … 就職活動、アルバイト、勉強、家のこと、体調のこと。月単位でかまいません
  2. 働くうえでゆずれない条件を3つ … 通える範囲、働ける時間、正社員かどうかなど
  3. やってみたい仕事、避けたい仕事 … 「分からない」なら、避けたいほうだけでも書きます

1番目を書くとき、「何もしていない期間」を空白のままにしないでください。アルバイトのシフトに入っていた、家族の用事があった、体調がよくなかった、進路を決めきれずに迷っていた。どれも起きていた事実です。書き出してみると、思っていたより空いていないことのほうが多いです。

3番目で手が止まったら、避けたいほうから書きます。「電話が多い仕事は避けたい」「立ち仕事は体力的に難しい」でかまいません。避けたいことの裏返しが、探す条件になります。

この作業をすすめるのは、「自分にはスキルがない」と感じている方ほど必要だからです。私も長いあいだそう思っていました。書くことがないのではなく、やってきたことが言葉になっていないだけだった、というのが、あとから分かったことです。棚卸しのやり方は職務経歴書の記事にも書きました。

2週目:応募できる求人を探す

材料がそろったら、探し先を決めます。既卒の方が使える入り口は、だいたい次の4つです。

  • 既卒可・第二新卒歓迎と書かれた求人 … 中途採用の枠ですが、経験を問わない募集があります
  • 卒業後3年以内を新卒枠で受け付けている会社 … 新卒採用のページに条件が書かれていることがあります
  • 未経験可の求人 … 事務職や営業事務でも、未経験から募集している会社があります
  • 既卒・第二新卒の就職支援サービス … 求人の紹介と、書類や面接の相談を一緒に受けられます

このとき「求人サイトを1つ決めて、そこだけを見る」やり方はおすすめしません。サービスごとに持っている求人が違うので、1か所で見つからないことが、どこにも求人がないことと同じになってしまいます。

私自身、最初に行った転職エージェントで「紹介できる求人がありません」と言われたことがあります。一般に、この言葉は「そのエージェントが、その時点で紹介できる求人がない」という意味で、ほかのどこにも求人がないという意味ではありません。私はそのあと、1社に絞るのをやめて、複数を並行して使いました。(そのときの話はこちらの記事に書いています)

求人票を見るときに確認したいところは、求人票の見方にまとめています。特に仕事内容が具体的に書かれているかは、既卒・未経験で入るときほど大事です。入ってから「聞いていた話と違う」となりやすいのは、仕事内容の説明があいまいな求人だからです。

明るいオフィスの様子

3週目:履歴書と職務経歴書を用意する

ここでつまずく方が多いところです。順番に見ていきます。

履歴書は、卒業後の期間をどう書くかが迷いどころになります。アルバイトをしていた場合、職歴欄に書くかどうかは決まりがあるわけではありません。応募する仕事に関係する内容なら書いたほうが伝わりますし、書かない場合も、面接で聞かれたときに答えられるようにしておけば大丈夫です。

職務経歴書は、正社員の経験がない場合、求められないこともあります。提出を求められたときや、アルバイト・インターン・業務委託の経験がある場合は、次の形で書けます。

  1. いつ、どこで、どんな立場で … 期間、業種、雇用の形
  2. 実際にやっていた作業 … 「接客」ではなく「レジ、品出し、在庫の確認、新人への説明」のように分けます
  3. 使っていたもの … パソコン、レジ、予約システム、表計算ソフトなど
  4. 気をつけていたこと … 確認の手順、引き継ぎのしかたなど

2番目を細かく分けるのが、いちばん効きます。ひとことでまとめると「誰でもやっている」ように見えてしまうのに、作業に分けると、手順を覚えて、正確にこなして、人に引き継いでいたことが見えるからです。事務職に応募するなら、ここがそのまま材料になります。(事務職はキャリアになるの記事にも書きました)

書類を自分だけで仕上げようとしなくて大丈夫です。人に見てもらうと、自分では飛ばしていたところを拾ってもらえます。

書式にこだわりすぎないでください。履歴書の様式や書き方で迷って何日も止まってしまうより、ひととおり埋めて、人に見てもらって直すほうが早く進みます。書類は出しながら直していくもので、最初から完成させるものではありません。

[PR]卒業後、就職しないまま時間が過ぎてしまった方へ

第二新卒や既卒の就職支援をしているUZUZ第二新卒という、無料で使えるサービスがあります。

対象は18歳から29歳の方で、第二新卒の方、既卒の方、フリーターの方が相談できます。書類の相談も一緒にできるので、一人で書いて止まっているときの相談先としても使えます。

4週目:応募して、人に話す

4週目にやることは2つです。

ひとつは、実際に応募すること。この1ヶ月の目的は、応募できる状態になることではなく、応募することです。書類が完璧でなくても出します。出してみると、通る求人と通らない求人の傾向が見えてきて、次の直し方が分かります。

もうひとつは、人に話を聞いてもらうことです。就職支援サービスの面談でも、学校の窓口でも、家族でもかまいません。声に出して説明すると、自分の考えのどこがつながっていないかが分かります。

そして、落ちても理由を自分の性格や空白期間のせいにしないでください。条件が合わなかっただけのことが、実際にはたくさんあります。合わなかった条件をメモに残しておくと、それが次の会社を選ぶ物差しになります。

「卒業後は何をしていましたか」への答え方(例文4つ)

面接でほぼ必ず聞かれます。ここを準備しておくと、気持ちがかなり楽になります。

組み立て方は共通で、①その期間に何をしていたか → ②そこで何を考えたか → ③だから今こう動いているの順です。②を飛ばさないのがこつです。状況別に4つ書きます。

例文1:就職活動を続けていた場合

「卒業後も就職活動を続けていました。ただ、業種を絞りきれないまま応募していたため、志望動機が浅くなってしまっていたと思います。あらためて、これまでやってきたことを整理し直したところ、人を支える立場の仕事が合っていると思うようになりました。そこで今回、事務職に絞って応募しています。」

例文2:アルバイトをしていた場合

「卒業後は、販売のアルバイトを続けていました。シフトの調整や在庫の確認を任せてもらうようになり、決まった手順を正確にこなすことや、次の人に引き継ぐための記録を残すことが、自分に向いていると感じました。この部分を仕事として続けたいと考え、事務職を志望しています。」

例文3:資格や勉強をしていた場合

「卒業後は、事務の仕事に就くために簿記の勉強をしていました。学習を進めるなかで、数字を扱う仕事は、正確さと確認の習慣が何より大事だと分かりました。勉強だけでは身につかない部分があるので、早く実務のなかで覚えていきたいと考えています。」

例文4:体調や家庭の事情で動けなかった場合

「卒業後しばらく、家庭の事情で就職活動を進められない時期がありました。現在は落ち着いており、勤務に支障はありません。その間に、長く続けられる働き方を考えるようになり、腰を据えて働ける仕事を探しています。」

4つとも、期間を短く見せようとしていません。実際にあったことを言って、そこで考えたことを添えて、今につなげています。この形にしておくと、突っ込まれても答えがぶれません。

言いたくないことまで話す必要はありません。体調や家庭の事情は、「今は問題なく働けます」と伝われば十分です。細かく説明する義務はありません。

一人で進めなくていい

最後に、これだけは書いておきたいことがあります。

卒業後に就職していない期間が長くなるほど、相談できる相手が減っていきます。同級生は働いていて、話しても分かってもらえない気がする。家族には心配をかけたくない。そうして一人で抱えると、判断が「早く決めなきゃ」の一色になります。

私は既卒ではありませんが、新卒で入った会社を2ヶ月で辞めたあと、「またすぐ辞めると思われそう」と怖かった時期がありました。そして、そのままの状態で次を決めて、また合わない職場に入りました。人に話さずに一人で考えていたことが、大きかったと思っています。

焦っているときの判断は、だいたい雑になります。だから、決める前に一度、誰かに話してほしいと思っています。無料で相談できる場所は、思っているよりあります。

まずは、卒業してから今日までにやっていたことを、月ごとに書き出すところからで大丈夫です。それが全部、面接で話す材料になります。

[PR]一人で抱えずに、まず話してみたい方へ

第二新卒や既卒の就職支援をしているUZUZ第二新卒という、無料で使えるサービスがあります。

登録すると本人確認の連絡が来ます。実際に動くつもりが出てきたタイミングで登録するほうが、お互いにとっていいと思います。

よくある質問

既卒は何年目まで応募できますか?

会社によって違います。「卒業後3年以内」を目安にしているところが多く見られますが、年齢だけで区切っている会社も、期間を決めていない会社もあります。求人票に書かれた条件をそのまま読むのが確実です。書かれていないときは、応募前に問い合わせても失礼にはあたりません。

空白期間が1年以上あります。それでも大丈夫ですか?

期間の長さそのものより、その間のことを自分の言葉で説明できるかどうかが見られます。何をしていたか、そこで何を考えたか、だから今どう動いているか。この3つがつながっていれば、長さは思っているほど問題になりません。

アルバイトの経験は職歴になりますか?

正社員の職歴とは分けて扱われますが、書いてはいけないものではありません。応募する仕事に関係する作業をしていたなら、書いたほうが伝わります。「接客」ではなく、実際にやっていた作業に分けて書くと、中身が見えやすくなります。

新卒枠と中途枠、どちらに応募すればいいですか?

両方を見てかまいません。卒業後3年以内を新卒枠で受け付けている会社もあれば、既卒可の中途枠で募集している会社もあります。どちらか一方に絞ると、見られる求人が減ってしまいます。

就職支援サービスは、まだ迷っている段階でも登録していいですか?

相談だけでも受け付けているところが多いです。ただ、登録すると本人確認の連絡が来るので、しばらく動く予定がないなら、動く気持ちが出てきてからのほうがお互いに進めやすいと思います。

正社員ではなく、まず派遣やアルバイトから始めてもいいですか?

選び方のひとつです。働きながら実務を覚えて、あとから正社員を目指す進み方もあります。ただ、正社員を希望しているなら、それも最初に伝えておいたほうが、紹介される求人がずれにくくなります。

事務職からのキャリアの話や、発信・お仕事のお知らせをLINEで送っています。

LINEを受け取る
さぶこ

この記事を書いた人|さぶこ

新卒2ヶ月で退職 → 外資系商社の営業事務 → メーカーで商品企画を約10年。転職を何度も重ね、副業も6つ試して失敗しました。いまは在宅で働いています。「スキルがない」と思っていた頃の自分に渡したいことを書いています。

遠回りしてきた話を読む