STORY
遠回りしてきた話
わたしは、誇れる経歴を持っていません。
新卒で入った会社は2ヶ月で辞めました。
そのあとも、何度も転職しました。

「またすぐ辞めると思われそう」
新卒で入ったのは、教育関連の会社でした。
配属されたのは、希望とは違う店舗営業。
扱う商品にも、会社の姿勢にも、どうしても納得できませんでした。
毎日、終電。
希望していた旅行の事業に移れる見込みも、ありませんでした。
2ヶ月で辞めました。
そこから何度か転職を重ねて、そのたびに思っていたのは、
「またすぐ辞めるって思われそう」ということ。
実際、そう思われたこともあったと思います。
職歴の欄が埋まっていくたびに、自分の価値が減っていく気がしていました。

雑用ばかりだと思っていた、営業事務の日々
2社目は、外資系の商社。
第二新卒として、営業事務で入りました。
部署で若手はわたし一人。
回ってくるのは、こまかい調整と、誰かの締切のための作業ばかり。
「これ、誰にでもできる仕事だよな」

そう思っていました。
あとになって、それが間違いだったと気づきます。
好きな仕事に、やっと出会えた
次に入ったのは、おもちゃメーカーの海外事業部。
仕事は商品企画でした。
キャラクターの雑貨を考えて、形にする。
ずっと海外に関わる仕事がしたいと思っていたわたしにとって、やっと出会えた「好きな仕事」でした。
ドイツの展示会に、一人で出張したこともあります。
バイヤーさんに、自分が考えた商品を説明しました。
あのときのことは、いまでもよく覚えています。

それでも、しんどい時期はありました。
向いている仕事でも、しんどい時期はある。
「向いてないのかも」と「今がしんどいだけ」は、別の話でした。
通勤3時間と、体調を崩した日
結婚して郊外に引っ越したあと、通勤は往復3時間になりました。

7:00 起床/8:00 出発/9:30 出社
18:00 退社/20:00 買い物をして帰宅/21:00 食事
片づけと家事で、夜に自分の時間はほとんどありませんでした。
会社員が嫌だったわけではありません。
ただ、選択肢がほしかっただけでした。
そのうち、体調を崩しました。
好きだったはずの仕事を、手放すことになりました。
副業を6つ試して、全部うまくいかなかった
子育てをしながら、在宅の事務の仕事をするようになりました。
そして、副業を探しました。
ブログ。ライティング。クラウドソーシング。ココナラ。アフィリエイト。翻訳。
6つ試して、どれも続きませんでした。
理由は、あとから分かりました。
自分の強みも得意も、分からないまま応募していたからです。
そのときは、ただ「自分はダメだ」と落ち込んでいました。

やることを増やしても、何も変わりませんでした。
「書くことがない」と思った職務経歴書
転職のために職務経歴書を書こうとして、手が止まりました。
「わたし、何もしてこなかったかもしれない」

でも、実際は違いました。
複数の部署から来る依頼を整理して、優先順位をつけて、締切を守る。
トラブルになる前に気づいて、先に動く。
やってきたことが、言葉になっていなかっただけでした。
「誰にでもできる」と思っていた営業事務の仕事は、
段取りと、気配りと、正確さの積み重ねだったんです。
いま、思うこと
いまは在宅で、発信の仕事をしています。
通勤はありません。働く場所も、自分で決められます。

特別な資格を取ったわけでも、すごい実績を作ったわけでもありません。

持っていたものに、やっと名前をつけられただけです。
もし、当時の自分に一言だけ言えるなら、これを言います。
応募する前に、自分の得意を先に見つけておくこと。
そして、なりたい姿を、なんとなくでいいから思い浮かべておくこと。
このサイトについて
このサイトでは、事務職からのキャリアと転職について書いています。
「スキルがない」「書くことがない」と思っていた頃の自分に渡したいことを、
遠回りした経験のまま、書いています。

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