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机に向かって考え込んでいる人

仕事を辞めたいけど次が決まっていない。先に辞めてもいい?

2026年9月25日

辞めたい気持ちはもう決まっている。でも次が決まっていないから、動けない。そのまま何ヶ月も過ぎてしまう人は少なくないと思います。

先に結論を書くと、「先に辞めてもいいかどうか」は、気持ちの強さではなく条件で決まります。生活費がどのくらい持つか、いまの状態で探す余裕があるか、その二つを見てから判断すると迷いが減ります。

この記事では、先に辞める場合と在職中に探す場合の違い、辞める前に確認しておくこと、離職中の期間をどう説明するかを整理します。

この記事の内容
  1. 先に辞めるのは、悪い選択ではない
  2. 先に辞める場合と在職中に探す場合の違い
  3. 先に辞めたほうがいいのは、どんなとき?
  4. 辞める前に確認しておく5つのこと
  5. 状況別:判断のしかたの例
  6. 離職中の期間は、どう説明する?
  7. 辞めたあとに気をつけたいこと
  8. よくある質問

先に辞めるのは、悪い選択ではない

「次を決めてから辞めるのが正しい」とよく言われます。収入が途切れないという意味では、たしかにそのほうが安全です。

ただ、それが全員に当てはまるわけではありません。いまの仕事で心身がすり減っているときに、働きながら転職活動もするというのは、実際にはかなり難しいです。帰宅して求人を開く気力が残らないまま、何ヶ月も同じ場所で止まってしまうことがあります。

私は新卒で入った会社を2ヶ月で辞めました。配属が希望と違い、毎日終電で、希望していた事業への異動も見込めない状態でした。そのあとの転職活動は順調とは言えず、最初に行ったエージェントでは「ご紹介できる求人がありません」と言われています。それでも、あの状態のまま働き続けるのは難しかったと思っています。

つまり、先に辞めるのが悪いわけではありません。準備なしで辞めると苦しくなる、というだけです。準備できることは、いくつかあります。

先に辞める場合と在職中に探す場合の違い

どちらにも良い面と負担があります。並べて見てください。

先に辞めて探す在職中に探す
時間平日の日中も動ける。面接の調整がしやすい夜と週末に限られる。有給を使うことが多い
お金収入が途切れる。貯金を取り崩すことになる収入は続く
気持ち回復する時間が取れる。一方で「早く決めないと」と焦りやすい焦りは少ないが、疲れで進まないことがある
選び方焦ると条件の確認が甘くなりやすい合わない求人を見送る余裕がある
説明離職中の期間を聞かれることがある聞かれにくい

表にすると、先に辞める場合の弱点は「お金」と「焦り」に集まっていることが分かります。逆に言えば、この二つに手を打てるなら、先に辞める選択は十分に成り立ちます。

在職中に進める場合の時間の作り方は、在職中の転職活動。働きながら進めるスケジュールの組み方にまとめています。

先に辞めたほうがいいのは、どんなとき?

一般には、次のような状態のときは、先に休むことを優先してよいと考えられています。

  • 眠れない、食べられないなど、体に出ている
  • 通勤や出社を考えると、朝に動けなくなる日がある
  • 働きながら書類を作る時間が、どう組んでも取れない

体に出ているときは、転職活動の前に休む段階だと思います。私は以前、通勤が往復3時間になった職場で体調を崩して辞めました。体が続かない状態のときは、条件を並べて比べること自体が難しくなります。判断の材料がそろわないまま無理に選ぶと、次も合わない場所を選びやすくなります。

反対に、不満はあるけれど日常生活は送れている、という段階なら、在職中に探すほうが選びやすいです。

「甘えかもしれない」と思う人ほど、限界まで我慢しがちだと思います。

辞める前に確認しておく5つのこと

先に辞めると決めた場合、辞める前に確認しておくと後が楽になることがあります。

  1. 生活費が何ヶ月分あるか … 家賃と固定費を合計して、貯金を割ってください。数字が出ると、活動できる期間の目安が決まります
  2. 雇用保険の給付について、自分の場合はどうなるか … 加入していた期間や退職の理由によって扱いが変わります。条件は個別に違うので、住んでいる地域の公的な窓口で確認するのが確実です
  3. 健康保険と年金の切り替え … 退職後は自分で手続きが必要になります。何をいつまでにするかを、退職前に会社の担当部署に聞いておくと慌てません
  4. 就業規則の退職に関する決まり … 申し出の期限や有給の扱いが書かれています。先に読んでおいてください
  5. 有給休暇の残り日数 … 残っている日数と、使える時期を確認します

1番目がいちばん大事です。使える期間が分かっていると、焦りの正体が「なんとなく不安」から「あと何ヶ月」に変わります。期限が見えていると、動く順番も決めやすくなります。

退職の伝え方そのものは、退職の切り出し方。タイミングと、角が立たない伝え方で書いています。

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明るい席に置かれたノートとコーヒー

状況別:判断のしかたの例

同じ「辞めたい」でも、置かれている状況で答えが変わります。よくある4つで考えてみます。

例1:貯金がほとんどない

まず在職中に書類だけ作ります。求人を見て応募する段階まで進めておき、面接が始まってから有給を使う形にすると、収入が途切れません。どうしても続けられないときは、生活費の見直しと、家族に相談できるかを先に確かめます。

例2:体調に出ていて、働き続けるのがつらい

転職活動より先に、休むことを考えます。休職の制度がある会社もあるので、就業規則を確認してください。回復してから探したほうが、条件を冷静に見られます。

例3:人間関係がつらいが、生活は送れている

在職中に探すほうが選びやすい状態です。私は2社目の営業事務を人間関係のストレスで辞めています。辞める前に「何が合わなかったのか」を言葉にしておくと、そこが次の会社を選ぶ物差しになります。

例4:残業が多すぎて、活動する時間が取れない

週に30分でも確保できるかを試してみてください。それも無理なら、時間を作るには辞めるしかない、という判断材料になります。辞める時期を決めるなら、生活費の残り月数から逆算します。

離職中の期間は、どう説明する?

次が決まる前に辞めると、面接で離職中の期間について聞かれることがあります。聞かれるのは責めるためではなく、その期間に何を考えていたかを知りたいからです。

説明のしかたは、次の形にすると落ち着いて話せます。

  1. 辞めた理由を、人ではなく条件で言う … 「上司が合わなかった」ではなく「勤務時間と通勤の条件が続けられなかった」のように、条件を主語にします
  2. 期間に何をしていたかを言う … 休養、資格の勉強、仕事の棚卸し。何でもかまいません
  3. 次に何を大事にしたいかを言う … 離職の説明を、これからの話につなげます

答え方の例

「前職は勤務時間と通勤の条件が自分に合わず、続けることが難しいと判断して退職しました。退職後の期間は、体調を整えながら、これまで担当してきた業務の内容を書き出して整理していました。次は、腰を据えて続けられる働き方を選びたいと考えています。」

短く答えて、続きを聞かれたら足すくらいでちょうどいいと思います。長く話すほど、言い訳のように聞こえてしまうことがあります。

私は転職を何度もしているので、「またすぐ辞めると思われそう」という怖さはよく分かります。ただ、聞かれているのは過去ではなく、これから続けられるかどうかです。伝え方の準備は20代の短期離職は不利じゃない。新卒2ヶ月で辞めた私がやったことにも書いています。

辞めたあとに気をつけたいこと

辞めたあとに起きやすいことを、先に書いておきます。

  • 生活のリズムが崩れる … 起きる時間だけは決めておくと、活動の量が落ちにくくなります
  • 人と話す機会がなくなる … 一人で考え続けると視野が狭くなります。相談できる場所を一つ作っておくと違います
  • 焦って、条件を確認しないまま決めてしまう … 求人票で見るところは求人票の見方。応募する前に、私が必ず確認している5つのことにまとめています
  • 「早く決めること」が目的になる … 目的は、続けられる場所に入ることです

三つ目がいちばん起きやすいと思います。時間の余裕があるはずなのに、気持ちのほうが先に急いでしまうからです。活動できる期間を先に数字で出しておくのは、この焦りを抑えるためでもあります。

まずは固定費を書き出して、何ヶ月動けるかを出すところからでいいと思います。

よくある質問

次が決まっていないまま辞めると、転職で不利になりますか?

離職中であること自体が理由で落ちるとは限りません。聞かれるのは、辞めた理由と、次に続けられそうかどうかです。そこを説明できれば問題になりにくいです。

貯金はどのくらいあれば辞められますか?

人によって家賃や固定費が違うので、金額では言えません。固定費の合計を出して、何ヶ月分あるかを自分で計算するのが確実です。

失業保険はすぐに受け取れますか?

加入していた期間や退職の理由によって扱いが変わります。自分の場合どうなるかは、住んでいる地域の公的な窓口で確認してください。

辞める前に、やっておくべきことは何ですか?

生活費が何ヶ月分あるかの計算、就業規則の確認、健康保険や年金の手続きの確認です。書類の下書きも、在職中に作っておくと後が楽になります。

体調がつらいときは、転職活動を始めないほうがいいですか?

先に休むことを優先してよいと思います。判断する力が落ちている時期に決めると、次も合わない場所を選びやすくなります。

離職中の期間が長くなってしまったら、どう説明しますか?

その期間にしていたことを、そのまま話して大丈夫です。休養、勉強、家庭の事情。理由を隠すよりも、これから何を大事にしたいかにつなげるほうが伝わります。

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さぶこ

この記事を書いた人|さぶこ

新卒2ヶ月で退職 → 外資系商社の営業事務 → メーカーで商品企画を約10年。転職を何度も重ね、副業も6つ試して失敗しました。いまは在宅で働いています。「スキルがない」と思っていた頃の自分に渡したいことを書いています。

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