
仕事を辞めたいけど次が決まっていない。先に辞めてもいい?
辞めたい気持ちはもう決まっている。でも次が決まっていないから、動けない。そのまま何ヶ月も過ぎてしまう人は少なくないと思います。
先に結論を書くと、「先に辞めてもいいかどうか」は、気持ちの強さではなく条件で決まります。生活費がどのくらい持つか、いまの状態で探す余裕があるか、その二つを見てから判断すると迷いが減ります。
この記事では、先に辞める場合と在職中に探す場合の違い、辞める前に確認しておくこと、離職中の期間をどう説明するかを整理します。
- 先に辞めるのは、悪い選択ではない
- 先に辞める場合と在職中に探す場合の違い
- 先に辞めたほうがいいのは、どんなとき?
- 辞める前に確認しておく5つのこと
- 状況別:判断のしかたの例
- 離職中の期間は、どう説明する?
- 辞めたあとに気をつけたいこと
- よくある質問
先に辞めるのは、悪い選択ではない
「次を決めてから辞めるのが正しい」とよく言われます。収入が途切れないという意味では、たしかにそのほうが安全です。
ただ、それが全員に当てはまるわけではありません。いまの仕事で心身がすり減っているときに、働きながら転職活動もするというのは、実際にはかなり難しいです。帰宅して求人を開く気力が残らないまま、何ヶ月も同じ場所で止まってしまうことがあります。
私は新卒で入った会社を2ヶ月で辞めました。配属が希望と違い、毎日終電で、希望していた事業への異動も見込めない状態でした。そのあとの転職活動は順調とは言えず、最初に行ったエージェントでは「ご紹介できる求人がありません」と言われています。それでも、あの状態のまま働き続けるのは難しかったと思っています。
つまり、先に辞めるのが悪いわけではありません。準備なしで辞めると苦しくなる、というだけです。準備できることは、いくつかあります。
先に辞める場合と在職中に探す場合の違い
どちらにも良い面と負担があります。並べて見てください。
| 先に辞めて探す | 在職中に探す | |
|---|---|---|
| 時間 | 平日の日中も動ける。面接の調整がしやすい | 夜と週末に限られる。有給を使うことが多い |
| お金 | 収入が途切れる。貯金を取り崩すことになる | 収入は続く |
| 気持ち | 回復する時間が取れる。一方で「早く決めないと」と焦りやすい | 焦りは少ないが、疲れで進まないことがある |
| 選び方 | 焦ると条件の確認が甘くなりやすい | 合わない求人を見送る余裕がある |
| 説明 | 離職中の期間を聞かれることがある | 聞かれにくい |
表にすると、先に辞める場合の弱点は「お金」と「焦り」に集まっていることが分かります。逆に言えば、この二つに手を打てるなら、先に辞める選択は十分に成り立ちます。
在職中に進める場合の時間の作り方は、在職中の転職活動。働きながら進めるスケジュールの組み方にまとめています。
先に辞めたほうがいいのは、どんなとき?
一般には、次のような状態のときは、先に休むことを優先してよいと考えられています。
- 眠れない、食べられないなど、体に出ている
- 通勤や出社を考えると、朝に動けなくなる日がある
- 働きながら書類を作る時間が、どう組んでも取れない
体に出ているときは、転職活動の前に休む段階だと思います。私は以前、通勤が往復3時間になった職場で体調を崩して辞めました。体が続かない状態のときは、条件を並べて比べること自体が難しくなります。判断の材料がそろわないまま無理に選ぶと、次も合わない場所を選びやすくなります。
反対に、不満はあるけれど日常生活は送れている、という段階なら、在職中に探すほうが選びやすいです。
「甘えかもしれない」と思う人ほど、限界まで我慢しがちだと思います。
辞める前に確認しておく5つのこと
先に辞めると決めた場合、辞める前に確認しておくと後が楽になることがあります。
- 生活費が何ヶ月分あるか … 家賃と固定費を合計して、貯金を割ってください。数字が出ると、活動できる期間の目安が決まります
- 雇用保険の給付について、自分の場合はどうなるか … 加入していた期間や退職の理由によって扱いが変わります。条件は個別に違うので、住んでいる地域の公的な窓口で確認するのが確実です
- 健康保険と年金の切り替え … 退職後は自分で手続きが必要になります。何をいつまでにするかを、退職前に会社の担当部署に聞いておくと慌てません
- 就業規則の退職に関する決まり … 申し出の期限や有給の扱いが書かれています。先に読んでおいてください
- 有給休暇の残り日数 … 残っている日数と、使える時期を確認します
1番目がいちばん大事です。使える期間が分かっていると、焦りの正体が「なんとなく不安」から「あと何ヶ月」に変わります。期限が見えていると、動く順番も決めやすくなります。
退職の伝え方そのものは、退職の切り出し方。タイミングと、角が立たない伝え方で書いています。
[PR]20代で、これからの働き方を相談したい方へ
第二新卒や既卒の就職支援をしているUZUZ第二新卒
という、無料で使えるサービスがあります。
対象は18歳から29歳の方で、第二新卒の方、既卒の方、フリーターの方が相談できます。辞めるかどうかを決めきれていない段階でも、話しながら整理する相談先の一つとして考えられます。

状況別:判断のしかたの例
同じ「辞めたい」でも、置かれている状況で答えが変わります。よくある4つで考えてみます。
例1:貯金がほとんどない
まず在職中に書類だけ作ります。求人を見て応募する段階まで進めておき、面接が始まってから有給を使う形にすると、収入が途切れません。どうしても続けられないときは、生活費の見直しと、家族に相談できるかを先に確かめます。
例2:体調に出ていて、働き続けるのがつらい
転職活動より先に、休むことを考えます。休職の制度がある会社もあるので、就業規則を確認してください。回復してから探したほうが、条件を冷静に見られます。
例3:人間関係がつらいが、生活は送れている
在職中に探すほうが選びやすい状態です。私は2社目の営業事務を人間関係のストレスで辞めています。辞める前に「何が合わなかったのか」を言葉にしておくと、そこが次の会社を選ぶ物差しになります。
例4:残業が多すぎて、活動する時間が取れない
週に30分でも確保できるかを試してみてください。それも無理なら、時間を作るには辞めるしかない、という判断材料になります。辞める時期を決めるなら、生活費の残り月数から逆算します。
離職中の期間は、どう説明する?
次が決まる前に辞めると、面接で離職中の期間について聞かれることがあります。聞かれるのは責めるためではなく、その期間に何を考えていたかを知りたいからです。
説明のしかたは、次の形にすると落ち着いて話せます。
- 辞めた理由を、人ではなく条件で言う … 「上司が合わなかった」ではなく「勤務時間と通勤の条件が続けられなかった」のように、条件を主語にします
- 期間に何をしていたかを言う … 休養、資格の勉強、仕事の棚卸し。何でもかまいません
- 次に何を大事にしたいかを言う … 離職の説明を、これからの話につなげます
答え方の例
「前職は勤務時間と通勤の条件が自分に合わず、続けることが難しいと判断して退職しました。退職後の期間は、体調を整えながら、これまで担当してきた業務の内容を書き出して整理していました。次は、腰を据えて続けられる働き方を選びたいと考えています。」
短く答えて、続きを聞かれたら足すくらいでちょうどいいと思います。長く話すほど、言い訳のように聞こえてしまうことがあります。
私は転職を何度もしているので、「またすぐ辞めると思われそう」という怖さはよく分かります。ただ、聞かれているのは過去ではなく、これから続けられるかどうかです。伝え方の準備は20代の短期離職は不利じゃない。新卒2ヶ月で辞めた私がやったことにも書いています。
辞めたあとに気をつけたいこと
辞めたあとに起きやすいことを、先に書いておきます。
- 生活のリズムが崩れる … 起きる時間だけは決めておくと、活動の量が落ちにくくなります
- 人と話す機会がなくなる … 一人で考え続けると視野が狭くなります。相談できる場所を一つ作っておくと違います
- 焦って、条件を確認しないまま決めてしまう … 求人票で見るところは求人票の見方。応募する前に、私が必ず確認している5つのことにまとめています
- 「早く決めること」が目的になる … 目的は、続けられる場所に入ることです
三つ目がいちばん起きやすいと思います。時間の余裕があるはずなのに、気持ちのほうが先に急いでしまうからです。活動できる期間を先に数字で出しておくのは、この焦りを抑えるためでもあります。
まずは固定費を書き出して、何ヶ月動けるかを出すところからでいいと思います。
よくある質問
次が決まっていないまま辞めると、転職で不利になりますか?
離職中であること自体が理由で落ちるとは限りません。聞かれるのは、辞めた理由と、次に続けられそうかどうかです。そこを説明できれば問題になりにくいです。
貯金はどのくらいあれば辞められますか?
人によって家賃や固定費が違うので、金額では言えません。固定費の合計を出して、何ヶ月分あるかを自分で計算するのが確実です。
失業保険はすぐに受け取れますか?
加入していた期間や退職の理由によって扱いが変わります。自分の場合どうなるかは、住んでいる地域の公的な窓口で確認してください。
辞める前に、やっておくべきことは何ですか?
生活費が何ヶ月分あるかの計算、就業規則の確認、健康保険や年金の手続きの確認です。書類の下書きも、在職中に作っておくと後が楽になります。
体調がつらいときは、転職活動を始めないほうがいいですか?
先に休むことを優先してよいと思います。判断する力が落ちている時期に決めると、次も合わない場所を選びやすくなります。
離職中の期間が長くなってしまったら、どう説明しますか?
その期間にしていたことを、そのまま話して大丈夫です。休養、勉強、家庭の事情。理由を隠すよりも、これから何を大事にしたいかにつなげるほうが伝わります。
[PR]辞めるかどうかを、一人で抱えずに話したい方へ
第二新卒や既卒の就職支援をしているUZUZ第二新卒
という、無料で使えるサービスがあります。対象は18歳から29歳の方です。
事務職からのキャリアの話や、発信・お仕事のお知らせをLINEで送っています。
LINEを受け取る