
退職の切り出し方。タイミングと、角が立たない伝え方
辞めると決めたあと、いちばん気が重いのが「最初のひとこと」だと思います。
私も何度か経験しましたが、毎回ここが怖かったです。切り出したあとのことより、切り出す瞬間のほうが重い。
この記事では、いつ・誰に・どう言うかを、順番に整理します。
- 伝える前に、1つだけ確認すること
- いつ伝えるか
- 誰に、どこで伝えるか
- 最初のひとこと(例文)
- 理由はどこまで話すか
- 引き止められたときの答え方
- 伝えたあとの流れ
- よくある質問
伝える前に、1つだけ確認すること
就業規則で「退職は何日前までに申し出る」と決まっているかを確認してください。
1ヶ月前としている会社が多いですが、会社によって違います。社内のイントラや、入社時に渡された書類に書いてあります。
⚠️ 次の会社の入社日を確定させる前に、ここを見てください。 順番が逆になると、板挟みになります。
ここを見ないまま「来月末で」と言ってしまい、慌てたことがあります。
いつ伝えるか
目安はこうです。
| 状況 | 伝えるタイミング |
|---|---|
| 次が決まっている | 内定承諾のあと、すぐ |
| 次が決まっていない | 就業規則の期間+2週間ほど前 |
| 繁忙期がある職場 | 繁忙期の山を越えたあと |
曜日と時間もあります。
- 週の前半(月〜水)のほうが、上司が次の段取りを考えやすい
- 夕方以降。朝いちばんに言うと、その日ずっと気まずくなります
- 大きな会議やトラブルの直後は避ける
誰に、どこで伝えるか
まず直属の上司に、1対1で。 これが基本です。
⚠️ 同僚に先に言わないでください。 上司が人づてに知ると、そこから空気が悪くなります。相談したい気持ちは分かりますが、社内の人に話すのは、上司に伝えたあとにします。
場所は、会議室など他の人に聞かれない場所を押さえます。オンライン勤務なら、個別のミーティングを設定します。
アポの取り方(例文)
「お時間のあるときに、15分ほどお話しさせていただきたいことがあります。今週のどこかでいかがでしょうか」
この時点で内容は言わなくて大丈夫です。
最初のひとこと(例文)
長く話す必要はありません。結論を先に言うほうが、お互いに楽です。
次が決まっている場合
「私事で恐縮ですが、◯月末で退職させていただきたく、ご相談に参りました。次の勤務先が決まっており、入社日も決まっています。」
次が決まっていない場合
「私事で恐縮ですが、◯月末で退職を考えています。働き方を見直したく、しばらく時間をとるつもりです。」
ポイントは3つです。
- 「相談」ではなく「決めました」の形で言う(相談の形にすると、引き止めの余地が生まれます)
- 希望の日付を先に出す
- 感謝を一言添える(「大変お世話になりました」)
理由はどこまで話すか
詳しく話す義務はありません。
正直に言いたくなりますが、⚠️ 職場への不満を理由にすると、「じゃあそこを直すから」という話になり、辞めにくくなります。
| 避けたほうがいい | 伝えやすい |
|---|---|
| 残業が多すぎる | 働き方を見直したい時期に来ている |
| 人間関係がつらい | 別の環境で、新しいことに挑戦したい |
| 評価に納得できない | これまでの経験を、別の形で活かしたい |
嘘をつく必要はありません。言わないことを選ぶ、という話です。
引き止められたときの答え方
ほとんどの場合、一度は引き止められます。よくあるのはこの3つです。
1. 「条件を上げるから残ってほしい」
→「ありがたいのですが、条件の問題ではないので、気持ちは変わりません」
2. 「今は人がいないから、もう少し待ってほしい」
→「引き継ぎはしっかりやります。◯月末までに終わるよう進めます」
3. 「次はどこ?」
→ 答えたくなければ、「同業ではありません」程度で構いません。伝える義務はありません。
⚠️ その場で結論を変えないでください。 「少し考えます」と言うと、話が振り出しに戻ります。決めてから伝えているのだから、迷っていないことを示すほうが、結果的に早く終わります。
伝えたあとの流れ
- 退職日を決める(就業規則と引き継ぎの量から逆算)
- 退職届を出す(会社の書式があればそれに従う)
- 引き継ぎ資料を作る(自分がいなくても回る形にする)
- 有給の消化を相談する(残日数を先に確認しておく)
- 社内外への挨拶(上司と相談して、伝える順番と時期を決める)
引き継ぎ資料は、「次に座る人が、明日から困らないか」を基準に作ると迷いません。手順・連絡先・締切・つまずきやすい点の4つが入っていれば十分です。
辞めると決めたあとで、次をどうするか迷っている場合は、求人を見るだけでも状況が整理できます。すぐに動かなくても、選択肢を知っておくと気持ちが落ち着きます。
よくある質問
退職はメールで伝えてもいいですか?
最初は口頭が基本です。どうしても難しい場合や、リモート勤務で会えない場合は、まず面談を設定する連絡をメールで入れます。
何ヶ月前に言えばいいですか?
就業規則で決まっていればそれに従います。1ヶ月前としている会社が多いですが、引き継ぎの量が多い職種は、もう少し前に伝えたほうが進めやすいです。
有給は全部使えますか?
残っている日数と、引き継ぎの状況によります。まず残日数を確認して、退職日を決めるときに一緒に相談するのが現実的です。
退職届と退職願は違いますか?
一般的には、退職願は「お願いする」もの、退職届は「届け出る」ものとして使い分けられます。会社に書式があれば、それに従うのがいちばん確実です。
言ったあと、気まずくなりませんか?
最初の数日は空気が変わることがあります。ただ、引き継ぎを丁寧にやっていると、たいていは落ち着きます。
次が決まっていないまま辞めても大丈夫ですか?
人によります。生活費の見通しが立っているかが判断の分かれ目です。決める前に、収入が止まる期間を具体的に計算しておくことをおすすめします。
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