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穏やかに笑っている人

転職回数が多いと不利?事務職での伝え方

2026年9月25日

職務経歴書に会社名を並べたとき、その数を見て手が止まる。応募する前から「この回数では通らないだろう」と思ってしまう。そういう気持ちは、私にもよく分かります。

私は転職を何度もしています。「またすぐ辞めると思われそう」と怖かった時期があります。回数を気にしているうちは、書類を出すこと自体が重くなってしまいます。

この記事では、回数そのものより何を見られているのか、書類と面接でどう伝えるかを整理します。

この記事の内容
  1. 転職回数は、そのまま不利になる?
  2. 採用する側が気にしているのは何か
  3. 退職理由の言い換え表
  4. 職務経歴書はどうまとめる?
  5. 状況別:面接での答え方の例4つ
  6. やらないほうがいいこと
  7. 事務職では、回数より続くことのほうが見られる
  8. よくある質問

転職回数は、そのまま不利になる?

正直に書くと、回数を気にする会社はあります。ただ、回数だけで判断されるわけではありません。

採用する側が書類を見るとき、会社の数と一緒に見ているのは次のところです。

  • それぞれの在籍期間の長さ
  • 職種が積み上がっているか、毎回まったく別の方向へ行っているか
  • いちばん直近の会社をどのくらい続けているか

たとえば、短い在籍が一度あっても、そのあと長く続けた会社があれば、短い期間はその人の特徴ではなく、一度の出来事として読まれます。私は新卒で入った会社を2ヶ月で辞めていますが、そのあとに入ったおもちゃメーカーでは商品企画を約7年担当しました。並べて書くと、2ヶ月のほうが目立たなくなります。

つまり、回数は変えられないけれど、読まれ方は書き方で変わります。

採用する側が気にしているのは何か

突き詰めると、見られているのは一つだと思います。「うちに来たら続くのか」です。

この問いに対して、答えになっていない説明と、答えになっている説明があります。

  • 答えになっていない… 「人間関係が悪かったので辞めました」「残業が多かったので辞めました」。事実だとしても、次の会社で同じことが起きない理由が含まれていません
  • 答えになっている… 「合わなかった条件はこれで、次はここを確認して選んでいます」。何を基準に選んでいるかが分かると、続く見込みが伝わります

辞めた理由を隠す必要はありません。理由を、条件の言葉に翻訳するのがこの記事でいちばん伝えたいところです。人を主語にすると愚痴に聞こえますが、条件を主語にすると判断の話になります。

辞めた理由をそのまま言うか、条件に置き換えるかで、受け取られ方が変わります。

退職理由の言い換え表

よくある退職理由を、条件の言葉に置き換えた例です。そのまま使うより、自分の場合に近いものを探してください。

そのまま言うと条件に置き換えると次の会社で確認すること
人間関係が合わなかった相談できる相手がいない体制で、一人で判断する範囲が広かった部署の人数、教える担当がいるか
残業が多かった繁忙期の勤務時間が想定と違った繁忙期の時期と残業の実態
やりたい仕事ができなかった配属される部署が選考時に決まっていなかった配属先と担当業務が決まっているか
通勤がつらかった通勤時間が長く、体調を保つのが難しかった勤務地、在宅勤務の可否
会社の将来が不安だった事業の見通しが立たず、部署の人員が減っていった事業の状況、募集の背景
雑用が多かった任される業務の範囲が、入社前の説明と違った募集内容に書かれた業務の範囲

私の場合、3社目を辞めたのは会社の財政難が続いたことが理由で、そのあとの会社は通勤が往復3時間になって体調を崩したことが理由でした。どちらも、言い方を選べば「自分の希望が通らなかった」ではなく「条件が続けられなかった」という説明になります。

右の列があるところが大事です。辞めた理由は、そのまま次の会社を選ぶときの確認項目になります。ここまで言えると、「また辞めるのでは」という不安に対する答えになります。

求人票のどこを見るかは、求人票の見方。応募する前に、私が必ず確認している5つのことにまとめています。

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私も複数のエージェントを並行して使っていて、そのうちの一つがアデコでした。担当の方に書類を見てもらいましたが、押されることがなかったので気持ちが楽でした。アデコ経由で転職が決まったわけではありません。並行して自分で受けていた会社のほうが条件に合って、そちらに決めています。それでも、書類を人に見てもらえたことは役に立ちました。

向かい合って話をしている二人

職務経歴書はどうまとめる?

回数が多いときは、書き方で読みやすさがかなり変わります。

  1. 職種でまとめる書き方にする … 会社ごとに時系列で並べるのではなく、「事務」「企画」のように職種でまとめると、積み上げてきたものが見えます
  2. いちばん長かった会社を厚く書く … 全部を同じ分量で書く必要はありません。応募先に近い仕事を詳しく書きます
  3. 短かった会社は簡潔にする … 隠さず書きますが、業務内容を数行にとどめます
  4. 共通してやってきたことを冒頭に置く … 会社が変わっても続けてきた作業があるはずです。そこが「続けられること」の証拠になります

4番目を飛ばさないでください。私は在宅の事務を業務委託で複数社やっていた時期がありますが、社数だけを並べて書くと、経歴はばらばらに見えます。会社ごとではなく、担当してきた業務でまとめ直すと、同じ仕事を続けてきたことのほうが前に出ます。

書き出しのやり方は、事務職の職務経歴書。「書くことがない」と思ったときの棚卸しのしかたに手順を書いています。

状況別:面接での答え方の例4つ

「転職回数が多いようですが」と聞かれたときの答え方です。長く話さず、条件と、次に確認していることを入れます。

例1:短い在籍が一度ある人

「一社目は入社後の配属が希望と異なり、勤務時間の面でも続けることが難しく、短い期間で退職しました。その経験から、次は配属先と担当業務が決まっている求人を選ぶようにし、二社目以降は腰を据えて働いてきました。貴社の募集も、担当する業務がはっきり書かれていた点に安心しています。」

例2:会社の都合が理由に含まれる人

「前々職は事業の見通しが立たなくなり、部署の人員も減っていったため退職しました。自分の意思だけで動いたわけではない回もありますが、そのつど業務は最後まで引き継いで辞めています。次は、事業の状況と募集の背景を面接で確認するようにしています。」

例3:職種が変わってきた人

「職種は変わってきましたが、どの会社でも、決まった手順で進める業務と、社内外のやり取りを担当してきました。振り返ると、自分に向いているのはその部分だと考えるようになり、事務職に絞って応募しています。方向が定まったので、次は長く続けたいと思っています。」

例4:家庭や体調の事情があった人

「通勤に時間がかかる勤務地で体調を保つことが難しく、退職した回があります。いまは通勤時間を条件の一つとして確認しており、続けられる範囲で選んでいます。働ける状態は整っています。」

4つとも、最後はこれからの話で終わっています。過去の説明で止めず、次につなげるところまで言うのがこの質問の答え方だと思います。

面接全体の組み立ては、事務職の面接でよく聞かれる質問と、答えの組み立て方にまとめました。

やらないほうがいいこと

  • 職歴を書かない、期間をぼかす … 入社日と退職日は確認されることがあります。書かないことで、あとで説明が難しくなります
  • 前の会社を悪く言う … 事実であっても、聞いた側には「同じことをうちでも言うかもしれない」と残ります
  • 先に謝ってしまう … 「回数が多くて申し訳ないのですが」から始めると、こちらから弱点として差し出すことになります
  • 理由を長く説明する … 短く答えて、聞かれたら足すくらいで十分です

三つ目は、気をつけていないとやってしまいがちです。回数を気にしているのが自分だけ、という場面は実際にあります。聞かれてから答えれば間に合います。

気になるときは、応募の段階で確認してしまうのも一つです。エージェントを使っている場合、その会社が在籍期間をどのくらい見ているかを聞けることがあります。分からないまま応募を減らすより、聞いて絞るほうが早く進みます。

事務職では、回数より続くことのほうが見られる

事務の仕事は、引き継ぎと積み上げで成り立っています。人が入れ替わると、手順を覚え直す手間が毎回かかります。だから採用する側は、続けてくれるかどうかを見ます。

これは回数が多い人に不利な話に聞こえますが、逆の見方もできます。何度か変わってきた人は、自分に合わない条件を具体的に知っています。「何が合わないか」を言える人は、選び方に根拠があります。それを面接で言葉にできれば、回数は説明のつく経歴になります。

一度で見極めようとして動けなくなるより、確認する項目を持って動くほうがいいと思います。私も転職を重ねてきましたが、合わなかった条件が分かっているほど、求人票の見方は具体的になります。

まずは、辞めた理由を一つずつ「条件」に書き換えてみてください。

よくある質問

転職回数は何回から多いと見られますか?

はっきりした基準はなく、会社によって考え方が違います。回数よりも、それぞれの在籍期間と直近の勤務の続き方を見られることが多いです。

短い在籍は、職務経歴書に書かなくてもいいですか?

書いてください。入社日と退職日は確認されることがあります。書くけれど、内容は数行にとどめる形で問題ありません。

退職理由は、正直に話したほうがいいですか?

嘘をつく必要はありません。ただ、人を主語にせず、合わなかった条件として話すほうが伝わります。

面接で回数について聞かれなかったら、自分から説明しますか?

聞かれなければ、こちらから持ち出さなくて大丈夫です。準備だけしておいて、聞かれたときに答えれば十分です。

回数が多いと、事務職は難しいですか?

職種が絞れていること、直近の業務が応募先に近いことが伝われば、応募できる求人はあります。合わなかった条件を言えることが、むしろ材料になります。

書類が通らないときは、どこを直せばいいですか?

職種ごとにまとめ直す、応募先に近い業務を厚く書く、共通してやってきたことを冒頭に置く。この三つを試してみてください。人に一度見てもらうのも早い方法です。

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さぶこ

この記事を書いた人|さぶこ

新卒2ヶ月で退職 → 外資系商社の営業事務 → メーカーで商品企画を約10年。転職を何度も重ね、副業も6つ試して失敗しました。いまは在宅で働いています。「スキルがない」と思っていた頃の自分に渡したいことを書いています。

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