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向かい合って話をしている二人

2つの求人で迷ったとき、何を基準に決める?比べ方の手順

2026年10月25日

どちらの求人にもいいところがあって、決めきれない。片方は給与がよくて、もう片方は通いやすい。考えれば考えるほど、どちらが正解か分からなくなることがあります。

私は転職活動のとき、エージェントから紹介された求人と、自分で応募していた会社を並行して進めていました。紹介された求人は内容としては良いものでしたが、自宅から遠いなど条件が合わず、最終的には自分で受けていた会社のほうが条件に合ったので、そちらに決めました。

この記事では、2つの求人で迷ったときに、何を基準に、どんな順番で比べればいいかを整理します。

この記事の内容
  1. 迷うのは、どちらも悪くないから
  2. まず「ゆずれない条件」を決める
  3. 2つの求人を表で比べてみる
  4. 状況別:迷ったときの考え方の例4つ
  5. 確認しきれないことは、どう聞く?
  6. それでも決められないときは?
  7. よくある質問

迷うのは、どちらも悪くないから

2つの求人で迷うのは、どちらにもいいところがあるからです。片方が明らかに合わないなら、そもそも迷いません。ですから、迷っている時点で、ある程度ちゃんと選べていると考えて大丈夫です。

迷いが長引くのは、多くの場合、比べる物差しが決まっていないことが原因です。給与で比べると片方、通勤で比べるともう片方、仕事内容で比べるとまた別の答え、というように、物差しを変えるたびに結論が変わってしまいます。

そこで最初にやりたいのは、求人を見比べることではなく、自分にとっての物差しを決めることです。

まず「ゆずれない条件」を決める

条件を、次の3つに分けて書き出してみてください。

  • ゆずれない条件 … これが満たされないなら選ばない、というもの(2〜3個まで)
  • あるとうれしい条件 … 満たされていれば加点になるもの
  • 気にしない条件 … 人がよく気にするけれど、自分にとってはそこまで大事でないもの

ゆずれない条件は、過去に「合わなかった」と感じた経験から考えると見つけやすくなります。私の場合、新卒で入った会社は、配属が希望と違う店舗営業で、毎日終電でした。その後の会社では、通勤が往復3時間になって体調を崩して退職しています。こうした経験があるので、私にとって働く時間と通勤の負担は、ゆずれない条件になりました。

人によっては、仕事内容、休日の取りやすさ、在宅勤務ができるか、職場の雰囲気など、ゆずれない条件は違います。大切なのは、人の基準ではなく、自分がこれまでにつらかったことの裏返しで決めることです。

ゆずれない条件を多くしすぎると、どちらも選べなくなります。2〜3個にしぼるのがコツです。

2つの求人を表で比べてみる

物差しが決まったら、2つの求人を表に並べます。頭の中だけで比べると、印象の強いところに引っぱられやすいので、紙やメモに書き出すのがおすすめです。

比べること求人A求人B自分にとって
仕事内容(求人票の内容)(求人票の内容)ゆずれない/うれしい/気にしない
勤務地・通勤時間
勤務時間・残業の見込み
給与・手当
休日・休暇
雇用形態・試用期間
職場の雰囲気(面接で感じたこと)

表を作るときは、まず「ゆずれない条件」の行だけを見て、満たしていない求人がないかを確かめます。片方が満たしていなければ、その時点でほぼ答えが出ます。両方が満たしているなら、次に「あるとうれしい条件」で比べます。

給与を比べるときは、固定残業代が含まれているかどうかで、見え方が大きく変わることがあります。読み方はみなし残業の記事に、求人票全体の確認ポイントは求人票の見方の記事にまとめています。

明るい席に置かれたノートとコーヒー

状況別:迷ったときの考え方の例4つ

例1:給与は高いけれど遠い会社と、給与は少し低いけれど近い会社

通勤時間は、毎日くり返される負担です。給与の差と、毎日の通勤時間の差を並べて、1か月でどれくらいの時間になるかを考えてみると、比べやすくなります。体力や家庭の事情も含めて、長く続けられるかどうかで考えてみてください。

例2:やりたい仕事に近い会社と、働きやすそうな会社

どちらを優先するかは、今の自分が何に困っているかで決まります。仕事内容に不満があって転職するなら前者、働き方で体調を崩しかけているなら後者を優先する、という考え方があります。

例3:正社員の求人と、派遣の求人

雇用の形が違うと、安定性、働く時間の決めやすさ、仕事の範囲などが変わります。どちらが良いかではなく、今の自分の暮らしに合うのはどちらかで考えます。違いは派遣と正社員の比較記事で整理しています。

例4:片方は内定が出て、もう片方は選考中

内定の返事には期限があることが多いです。選考中の会社の結果がいつ出るかを確認し、内定先には返事の期限を確認したうえで、正直に「いつまでにお返事します」と伝えるのが基本です。期限の延長をお願いできる場合もありますが、無理に引き延ばさないことも大切です。

確認しきれないことは、どう聞く?

比べている途中で、求人票だけでは分からないことが出てくると思います。残業の実際、仕事の範囲、配属先の人数などです。分からないまま決めるより、聞いてから決めるほうが、入ってからのずれが小さくなります。

面接の最後の質問の時間や、内定後の面談などで確認できます。聞き方の例は、面接の「何か質問はありますか」の記事にまとめています。

転職エージェントを使っている場合は、担当者を通して企業に確認してもらう方法もあります。私が使ったエージェントの担当の方は、面接の前後に連絡をくれて、気持ちの面で助かりました。迷っているときに状況を分かってくれている人がいると、考えを整理しやすくなります。

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私が使ったときは、プッシュされなかったので気持ちが楽でした。ただ、私自身はアデコ経由では決まっていません。紹介された求人は良かったのですが、自宅から遠いなど条件が合わなかったためです。通える範囲などのゆずれない条件は、面談の最初に伝えておくのがおすすめです。

それでも決められないときは?

表を作っても決められないときは、次の問いを自分にしてみてください。

  • 半年後、それぞれの会社で働いている自分を想像すると、どちらが落ち着いているか
  • もし片方を選んで合わなかったとき、後悔が小さいのはどちらか
  • 面接で会った人たちと、一緒に働く場面を想像できるか

条件で差がつかないときは、最後は感覚で決めてもかまいません。ここまで比べたうえでの感覚は、何も考えずに選ぶのとは違います。自分なりの理由を持って選んだという事実は、入ってから迷ったときの支えにもなります。

どちらを選んでも、ちゃんと考えて選んだなら、それで大丈夫です。

2つの求人で迷ったら、求人を比べる前に、自分の「ゆずれない条件」を2〜3個決めてください。そのうえで表に並べると、どこで差がついているのかが見えてきます。まずは、これまでの仕事でつらかったことを3つ書き出すところから始めてみてください。

よくある質問

内定の返事は、どれくらい待ってもらえますか?

会社によって違います。内定の連絡を受けたときに、返事の期限を確認しておきましょう。ほかの選考の結果を待ちたい場合は、その事情を正直に伝えて相談するのが基本です。

給与と通勤時間、どちらを優先すべきですか?

人によって違います。通勤は毎日の負担になるので、体力や家庭の事情も含めて、長く続けられるかどうかで考えるのがおすすめです。

求人票に書いていないことは、聞いてもいいですか?

聞いてかまいません。残業の実際や仕事の範囲など、入ってから困りそうなことは、面接の質問の時間や内定後の面談で確認しましょう。

迷ったまま決めて、後悔しないか不安です。

完全に迷いがなくなることは少ないです。ゆずれない条件で比べ、確認できることを確認したうえで選べば、自分なりの理由を持って決めたことになります。

転職エージェントに、迷っていることを相談してもいいですか?

相談してかまいません。企業に確認してほしいことがあれば、担当者を通して聞いてもらえることもあります。ゆずれない条件は、最初に伝えておくと話が早く進みます。

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さぶこ

この記事を書いた人|さぶこ

新卒2ヶ月で退職 → 外資系商社の営業事務 → メーカーで商品企画を約10年。転職を何度も重ね、副業も6つ試して失敗しました。いまは在宅で働いています。「スキルがない」と思っていた頃の自分に渡したいことを書いています。

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