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明るいオフィスの様子

事務の仕事にやりがいを感じない。そんなときに考えたいこと

2026年10月25日

毎日決まった作業をこなして、気がつけば一日が終わっている。ミスなく終えても、特に誰かから何か言われるわけでもない。事務の仕事をしていると、ふと「この仕事、やりがいがあるのかな」と考える日があると思います。

私は2社目で営業事務をしていました。部署に若手が私1人で、雑用が多く、最後は人間関係のストレスで退職しています。そして長いあいだ、「自分にはスキルがない」と思っていました。

この記事では、事務の仕事にやりがいを感じないときに、何が原因なのかを分けて考える方法と、今の職場でできる小さな工夫、それでも合わないときの考え方を整理します。

この記事の内容
  1. 事務の仕事に「やりがいがない」と感じるのはおかしい?
  2. やりがいを感じない原因は、大きく4つに分けられる
  3. 原因別のチェック表
  4. 状況別:考え方の例4つ
  5. 今の職場でできる小さな工夫
  6. それでも合わないときは、どう考える?
  7. よくある質問

事務の仕事に「やりがいがない」と感じるのはおかしい?

おかしいことではありません。事務の仕事は、うまくいっているときほど目立たないという特徴があります。

営業なら売上、企画なら商品というように、成果が形として見える仕事もあります。一方で事務は、書類が期日どおりに出て、数字が合っていて、問い合わせにきちんと返事が届いている状態が「うまくいっている」状態です。何も起きないことが成果なので、本人も周りも、その価値に気づきにくくなります。

そのため、やりがいを感じないからといって、「自分は事務に向いていない」とすぐに決める必要はありません。まずは、やりがいを感じにくい理由がどこにあるのかを分けて考えてみるのがおすすめです。

やりがいを感じない原因は、大きく4つに分けられる

「やりがいがない」というひとことの中には、いくつかの違う理由がまざっていることが多いです。一般的には、次の4つに分けて考えると整理しやすくなります。

  1. 仕事の中身の問題 … 作業が単調で、覚えることが増えない。同じことのくり返しに感じる
  2. 伝わり方の問題 … 仕事はしているのに、感謝や評価の言葉が届かない。何のための作業か分からない
  3. 環境・人間関係の問題 … 頼まれごとが多すぎる、相談できる人がいない、職場の雰囲気がつらい
  4. 先の見通しの問題 … このまま続けて、どんな経験が残るのかが見えない

同じ「やりがいがない」でも、1番と3番では、取れる手がまったく違います。仕事の中身は好きなのに、人間関係で疲れているだけということもありますし、その逆もあります。

「仕事がつまらない」のか「職場がつらい」のか。ここを分けるだけでも、だいぶ見え方が変わります。

原因別のチェック表

自分がどれに近いかを、次の表で確かめてみてください。当てはまるものが複数あってもかまいません。

原因こんなことが思い当たるまず考えたいこと
仕事の中身半年前と同じ作業しかしていない/新しく覚えることがない任される範囲を広げられるか、上司に相談できるか
伝わり方自分の作業が、どこで誰の役に立っているか分からない作業の前後の流れを知る、結果を確かめる
環境・人間関係仕事の内容より、職場に行くこと自体が重い心身の状態を優先し、相談先を持つ
先の見通し続けた先の自分が想像できない今の経験を言葉にして、次の選択肢を知る

「環境・人間関係」の行に強く当てはまる場合は、やりがいの話より先に、自分の心と体の状態を見てあげてください。仕事に行くこと自体がつらい日が続いているときの考え方は、「仕事に行きたくない」が続くときの記事にまとめています。

ホワイトボードのある机まわり

状況別:考え方の例4つ

例1:入力や書類作成のくり返しで、毎日が同じに感じる

作業そのものに変化をつけるのは難しくても、やり方を見直す余地はあることが多いです。手順を短くできないか、ミスが起きやすいところを減らせないかを考えてみると、同じ作業でも「工夫した仕事」になります。工夫した内容は、あとで職務経歴書に書ける材料にもなります。

例2:頑張っても、誰からも何も言われない

事務の仕事は、問題が起きなかったことが成果なので、言葉で評価されにくい面があります。誰かの言葉を待つのではなく、自分で「今日できたこと」を記録しておく方法があります。締切に間に合わせた件数、問い合わせに返した件数など、小さなことで十分です。

例3:雑用ばかり頼まれて、自分の仕事が進まない

若手が少ない部署や、人手が足りない職場では、頼まれごとが一人に集まりやすくなります。全部を引き受けるのではなく、優先順位を上司と確認するだけでも負担が変わることがあります。それでも状況が変わらないときは、仕事の中身ではなく環境の問題として考えたほうがいい場合もあります。

例4:このまま事務を続けても、何も残らない気がする

先が見えない不安は、今の経験が言葉になっていないことから来ている場合があります。どんな書類を扱い、どんな人とやりとりし、どんな工夫をしたかを書き出してみると、「何も残っていない」わけではないことに気づくことがあります。

今の職場でできる小さな工夫

転職を考える前に、今の職場でも試せることがあります。どれも大きな決断はいりません。

  • 作業の「前と後」を知る … 自分が作った書類が、次に誰の手に渡り、どう使われているかを聞いてみる。役に立っている場面が見えると、作業の意味が変わります
  • 小さな改善を一つだけやってみる … ファイルの置き場所をそろえる、よく使う文面をひな形にするなど。続けていると「改善した経験」が積み上がります
  • できたことを週に一度書き出す … 自分で記録しておくと、評価されなくても、やってきたことが消えません
  • 任される範囲を相談する … 「ここまでやってみたい」と伝えると、新しい仕事を任せてもらえることがあります

私は職務経歴書を書くとき、「書くことがない」と思いました。でも実際は、やってきたことが言葉になっていなかっただけでした。日々の作業を言葉にしておくことは、今の仕事のやりがいにも、次の仕事を探すときにも役に立ちます。書き出し方は、職務経歴書の棚卸しの記事にまとめています。

「スキルがない」と思っていたころの私に、いちばん伝えたいのがここです。

それでも合わないときは、どう考える?

工夫をしても気持ちが変わらないときは、今の職場や今の仕事が合っていない可能性もあります。そのときに考えたいのは、「事務という仕事が合わない」のか、「今の職場の事務が合わない」のかという点です。

事務とひとことで言っても、一般事務、営業事務、経理事務など、仕事の中身はかなり違います。人とやりとりする場面が多い事務もあれば、数字と向き合う時間が長い事務もあります。違いについては、一般事務と営業事務の違いの記事で整理しています。

また、事務の仕事で身についた「段取りを組む力」「正確に処理する力」「人と人をつなぐ力」は、ほかの仕事でも使えます。事務の経験をどう次につなげるかは、事務職はキャリアになるの記事に書きました。

オンラインで社長秘書の仕事をしたとき、私はメールや問い合わせへの対応が中心で、スキルアップにはつながらないと感じました。同じ「事務」でも、続けた先に何が残るかは仕事によって違うと思います。だからこそ、合わないと感じたときは、自分を責めるより先に、何が合わないのかを言葉にしてみてください。

やりがいを感じないときは、「仕事の中身」「伝わり方」「環境」「先の見通し」のどれが原因かを分けて考えると、次の一歩が見えやすくなります。まずは今週、自分がやった仕事を3つだけ書き出してみてください。

よくある質問

事務の仕事にやりがいがないのは、向いていないからですか?

そうとは限りません。事務は成果が目に見えにくい仕事なので、向き不向きとは関係なく、やりがいを感じにくくなることがあります。原因を分けて考えてから判断するのがおすすめです。

事務の仕事のやりがいって、たとえばどんなことですか?

人によって違いますが、ミスなく期日どおりに仕事を終えたとき、周りの人の仕事がスムーズに進んだとき、自分の工夫で作業が早くなったときなどに、やりがいを感じるという声があります。

やりがいがないなら、転職したほうがいいですか?

すぐに決める必要はありません。今の職場で試せる工夫をしてみて、それでも合わないと感じたら、何が合わないのかを言葉にしてから次を考えると、同じことをくり返しにくくなります。

雑用ばかりで、自分の成長を感じられません。

頼まれごとが一人に集まっている場合は、上司と優先順位を確認するだけでも変わることがあります。雑用に見える仕事でも、工夫した点を記録しておくと、あとで経験として説明しやすくなります。

やりがいより、働きやすさを優先してもいいですか?

もちろんです。仕事に何を求めるかは人それぞれで、時間や通勤、人間関係を優先するのも大切な選び方です。自分が何を大事にしたいかを先に決めておくと、迷いにくくなります。

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さぶこ

この記事を書いた人|さぶこ

新卒2ヶ月で退職 → 外資系商社の営業事務 → メーカーで商品企画を約10年。転職を何度も重ね、副業も6つ試して失敗しました。いまは在宅で働いています。「スキルがない」と思っていた頃の自分に渡したいことを書いています。

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