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事務職の年収は上がらない?収入を上げる現実的な3つの道

2026年10月4日

事務の仕事には慣れてきた。職場の人間関係も悪くない。けれど、毎年の昇給はわずかで、この先もこのままなのかと思うと不安になる。そんな気持ちで検索された方もいると思います。

事務職は、一般に給与が伸びにくい職種だと言われます。ただ、それは事務という仕事に価値がないという意味ではありません。伸びにくい理由が分かると、どこを変えればいいかも見えてきます。

この記事では、事務職の収入が伸びにくいと言われる理由と、収入を上げるための現実的な3つの道を整理します。

この記事の内容
  1. 事務職の給与は、なぜ伸びにくいと言われる?
  2. 収入を上げる3つの道を比べると
  3. 道1:事務の中で専門性を足す
  4. 道2:給与の決まり方が違う会社を選ぶ
  5. 道3:事務の経験を土台に、仕事の幅を広げる
  6. 状況別:どの道から考えるかの例4つ
  7. 収入だけで決めないために
  8. よくある質問

事務職の給与は、なぜ伸びにくいと言われる?

理由として、よく挙げられるのは次のようなことです。

  • 売上と直接結びつきにくい … 営業のように成果が数字で見えにくく、評価の差がつきにくい仕組みの会社があります
  • 応募する人が多い … 人気のある職種なので、会社側が給与を上げなくても人が集まりやすいと言われます
  • 役割が固定されやすい … 同じ業務を長く担当していると、任される範囲が広がらないことがあります
  • 会社の給与の仕組みに左右される … 事務職の給与は、本人の働きよりも、会社の規模や業界、等級の仕組みで決まる部分が大きいです

4つ目が大事なところです。同じ事務の仕事をしていても、どの会社のどの仕組みの中にいるかで、給与の伸び方は変わります。本人の努力だけでは動かしにくい部分があるのは、知っておいていいと思います。

「自分の頑張りが足りないから」と思い込まなくて大丈夫です。仕組みの問題であることも多いです。

収入を上げる3つの道を比べると

事務職の経験を活かしながら収入を上げる道は、大きく分けて3つあります。

道やること向いている人気をつけたいこと
1. 専門性を足す経理・人事・貿易など、知識が必要な事務に寄せる事務の仕事そのものを続けたい人知識を身につける時間がかかる
2. 会社を選び直す給与の仕組みや業界が違う会社の事務に移るいまの仕事内容には満足している人給与以外の条件も一緒に比べる
3. 仕事の幅を広げる企画・営業寄りなど、事務の経験を活かせる職種に広げる新しい仕事にも関心がある人事務とは働き方が変わる

どれか1つだけを選ぶ必要はありません。たとえば、いまの会社で専門性を足してから、会社を選び直すという順番もあります。

道1:事務の中で専門性を足す

同じ事務でも、経理事務・人事事務・貿易事務・法務事務のように、専門の知識が必要な仕事があります。こうした仕事は任せられる人が限られるので、一般事務より条件が良い求人が見つかることがあります。

いきなり資格を取りに行く前に、まずはいまの職場でできることから始めるのがおすすめです。

  • 請求書や経費精算など、お金に関わる作業を担当させてもらう
  • 入社や退職の手続きなど、人事に関わる書類に触れる
  • 海外とのやり取りがある部署なら、英語のメールや書類を引き受ける

実務で触れたことがあると、資格を取るにしても内容が頭に入りやすく、職務経歴書にも書けます。資格の考え方は、事務職の転職に資格は必要?MOS・簿記を取る前に考えることにまとめています。

道2:給与の決まり方が違う会社を選ぶ

いまの仕事内容には満足していて、変えたいのは給与だけ、という方もいると思います。その場合は、仕事を変えるより、会社を選び直すほうが近道になることがあります。

求人を比べるときは、月給の額だけでなく、次のところを見てください。

  • 賞与の有無と、支給の実績
  • 昇給の仕組み … 年に何回あるのか、何をもとに決まるのか
  • 固定残業代が含まれていないか … 含まれていると、月給が高く見えることがあります
  • 各種手当 … 住宅手当や資格手当など

面接で昇給の仕組みを聞くのは、失礼なことではありません。「評価はどのような流れで決まりますか」と聞くと、答えてもらいやすいです。求人票の見方は、求人票の見方。応募する前に、私が必ず確認している5つのことに書いています。

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道3:事務の経験を土台に、仕事の幅を広げる

3つ目は、事務の経験を土台にして、別の職種へ幅を広げる道です。

私は2社目で外資系商社の営業事務をしていて、そのあとおもちゃメーカーの海外事業部で商品企画の仕事に就きました。キャラクター雑貨の企画で、約7年担当しました。営業事務と商品企画は別の職種ですが、職種を変えたからといって、事務の経験がまったく関係なくなるわけではありません。社内外とのやり取りや段取りは、多くの仕事に共通しています。

事務の経験が活かしやすいのは、たとえば次のような仕事です。

  • 営業アシスタントから営業へ … お客様とのやり取りに慣れている人
  • 事務から企画・管理の仕事へ … 数字の管理やスケジュール調整が得意な人
  • 事務からカスタマー対応のまとめ役へ … 問い合わせの対応に慣れている人

ただし、働き方は事務とは変わります。忙しさや求められることが違うので、収入だけを理由に選ぶと、続けるのがつらくなることがあります。仕事内容への関心があるかどうかも、一緒に考えてみてください。

状況別:どの道から考えるかの例4つ

例1:いまの会社が好きで、辞めたくない

まずは道1です。社内でお金や人事に関わる仕事を引き受けて、専門性を足していきます。社内での評価が変わらなければ、その経験を持って道2を考えます。

例2:仕事内容は好きだけれど、会社の給与の仕組みに限界を感じている

道2が近いと思います。いまの業務を職務経歴書に書き出して、同じ仕事内容でほかの会社の求人を見比べてみてください。

例3:事務の仕事に物足りなさがあり、別の仕事にも関心がある

道3を考える時期かもしれません。いまの業務の中で、どの作業がいちばん楽しいかを書き出すと、広げる方向が見えてきます。

例4:20代で、まだ事務の経験が浅い

まずはいまの職場で経験を積みながら、道1の種まきをするのがいいと思います。担当できる業務の幅が、そのまま次の選択肢の幅になります。

収入だけで決めないために

収入は大事です。ただ、収入だけを見て次を決めると、ほかの条件が合わずに続かないことがあります。

私は待遇だけを見て次を決めて、また合わない職場に入ったことがあります。また、通勤が往復3時間になった会社では、体調を崩して退職しました。続けられる条件がそろっていてこそ、収入も積み上がっていきます。

次の会社を考えるときは、収入と一緒に、通勤時間、働く時間、仕事の範囲、相談できる人がいるかも並べて比べてみてください。

キャリアの方向を考えるときは、事務職はキャリアになる。「スキルがない」と思っていた私が気づいたことも参考になると思います。私も「自分にはスキルがない」と長く思っていましたが、やってきたことを書き出してみると、言葉になっていなかっただけでした。

まずは、いまの業務を書き出してみてください。毎日やっている作業、月に一度の作業、自分しかやり方を知らない作業。書き出すと、専門性を足せる場所や、ほかの会社でも通用する経験が見えてきます。

いきなり転職を決めなくても大丈夫です。書き出すところから始めてみてください。

よくある質問

事務職のまま収入を上げることはできますか?

できる場合があります。経理や人事など専門性のある事務に寄せる方法と、給与の仕組みが違う会社の事務に移る方法があります。

資格を取れば給与は上がりますか?

資格だけで給与が決まるとは限りません。資格手当がある会社もありますが、実務の経験とあわせて評価されることが多いです。

一般事務と専門事務では、どちらが条件の良い求人が多いですか?

一般には、専門の知識が必要な事務のほうが、任せられる人が限られるぶん条件の良い求人が見つかりやすいと言われます。ただ、会社によって違います。

面接で給与のことを聞いてもいいですか?

聞いて問題ありません。「評価や昇給はどのような流れで決まりますか」のように、仕組みとして聞くと自然です。

派遣の事務から収入を上げることはできますか?

専門性のある事務の経験を積む、時給の条件が違う仕事を探す、正社員の求人に応募するなどの方法があります。派遣で担当した業務も、職務経歴書に書けます。

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さぶこ

この記事を書いた人|さぶこ

新卒2ヶ月で退職 → 外資系商社の営業事務 → メーカーで商品企画を約10年。転職を何度も重ね、副業も6つ試して失敗しました。いまは在宅で働いています。「スキルがない」と思っていた頃の自分に渡したいことを書いています。

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