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カフェで2人の女性が向かい合って話している様子

キャリアプランは、一人で考えないほうがいい

2026年8月26日

キャリアのことは、自分のことだから自分で決めるべきだと思っていました。

実際にそうやって決めて、数年まわり道をしました。

この記事では、一人で考えるとなぜ判断がずれるのかと、誰に相談すると何が返ってくるのかを整理します。

この記事の内容
  1. 一人で決めて、遠回りした話
  2. 一人で考えると判断がずれる3つの理由
  3. 相談相手は、目的で選び分ける
  4. 相談する前に用意しておくといいこと
  5. 相談しても決まらないとき

一人で決めて、遠回りした話

新卒で入った会社を2ヶ月で辞めたあと、私は一人で転職活動をしました。

エージェントには登録したものの、最初の面談で「ご紹介できる求人がありません」と言われ、そこで足が止まりました。結局、自分で求人を見て、自分で決めました。

そのとき何を基準にしたかというと、待遇と、会社の将来性です。それ以外は見ていませんでした。

正確に言えば、見ないようにしていました。自分の適性ややりたいことを考えると、また辞めることになりそうで怖かったからです。

入ったのは営業事務でした。結果から言うと、まったく向いていませんでした。ミスばかりして、正社員で安定はしているけれど、これが自分のやりたいことなのかと、また同じ問いに戻ってきました。

条件は間違っていなかったんです。条件しか見ていなかったことが間違いでした。

条件は間違ってなかったのに、条件しか見ていませんでした。

一人で考えると判断がずれる3つの理由

1. 自分の当たり前が見えない

人より速くできること、苦にならないこと。これは本人にとっては当たり前すぎて、強みに見えません。だから選択肢から外れます。

私も事務職の経験を「特に語ることはない」と思っていました。人に指摘されるまで、それがスキルだと気づきませんでした。

2. 焦っているときほど、視野が狭くなる

辞めた直後や、限界が近いときほど「早く決めたい」が強くなります。この状態で出す結論は、たいてい「早く終わらせる」方向に倒れます。

本当に必要なのは、決めることではなく、いったん整理することなのに、そこに時間を使えなくなります。

3. 知らない選択肢は、検討できない

これがいちばん大きいと思います。

自分が知っている職種、聞いたことがある業界の中からしか選べません。存在を知らない仕事は、どれだけ向いていても候補に入りません。

私は当時、事務職の中に何種類もの方向があることを知りませんでした。

相談相手は、目的で選び分ける

「誰かに相談する」とひとことで言っても、返ってくるものが違います。

友人・同僚

気持ちの整理に向いています。話しているうちに、自分が何にしんどいのかがはっきりします。

ただし、同じ職場の人だと視点が近いので、選択肢は広がりにくいです。

家族・パートナー

生活とのすり合わせに必要です。収入、勤務地、働く時間。ここは一人で決められません。

一方で、心配から「今のままがいい」に寄りやすい面もあります。それも織り込んで聞くといいと思います。

転職エージェント

求人という「実物」を持っているのが強みです。自分が知らない職種や、条件に合う会社を出してもらえます。

市場でどう見られるか、この経験にどれくらいの求人があるのか。外からの温度感がわかるのは、一人では絶対に得られない情報です。

ただし、担当者によって合う合わないがあります。1社だけで判断せず、合わないと感じたら変えていいものだと思っています。私が最初に「紹介できる求人がない」と言われて止まったのは、そこで諦めてしまったからでした。

キャリア相談・コーチング

求人紹介ではなく、整理そのものを手伝ってもらう形です。何がしたいかが自分でもわからない、という段階に向いています。

有料のものが多いので、目的がはっきりしてから使うほうが無駄になりません。

使い分けの目安。
・気持ちがぐちゃぐちゃ → まず友人か家族に話す
・自分の強みがわからない → キャリア相談
市場の温度感と選択肢を知りたい → 転職エージェント
・生活面の条件を決めたい → 家族と

グリーンの多いカフェでノートパソコンを開いている様子

相談する前に用意しておくといいこと

手ぶらで行っても大丈夫ですが、この3つがあると話が早くなります。

  1. 合わなかった条件を3つ(人ではなく、条件で書く)
  2. 説明なしにできることを3つ
  3. 譲れない生活条件を1つ(勤務地・時間・収入のどれか)

これがあると、相手が具体的な話を返しやすくなります。逆にこれがないと、一般論しか返ってきません。

決まらなくても大丈夫です。それも前進でした。

相談しても決まらないとき

相談したのに何も決まらなかった、ということもあります。それは失敗ではありません。

相談の目的は、決めることではなく選択肢を増やすことと、自分の考えを外に出すことです。

私の場合も、動きはじめてすぐに答えが出たわけではありません。ただ、一人で「早く決めなきゃ」と思っていたときより、明らかに判断がまともになりました。

いま転職するかどうかを決める必要はないと思います。ただ、決める前に一度、自分の外に話を出しておくこと。それだけで、数年後の遠回りがひとつ減るかもしれません。